えっ、まだ何か用があるの?
ただ単に寺田氏と話したいだけ?
本日、上野明美からの三度目の電話に出るホスト寺田であった。
【以下録音内容を抜粋・加筆・訂正等】
「3万はOKでしょ?あと7万で10万て無理?」
なんてことはない。
上野はまた金をたかりに、寺田氏に電話してきた。
「そしたらさ、私がさ、10万だけでも渡せばさ」目先に10億のチーズをぶら下げられ、もうそのことしか頭にない上野ネズミ。
っていうかさ、3万円は、ガンの人に渡すはずの金じゃないの??
「みんなでなんとかするんだけど。10万じゃどうにもならないけどさ。少しでも、って」
「でも、上野さんは十分頑張ったし、もういいんじゃないの?」優しい言葉をかけるホスト寺田。「給料だって全部入れてるんでしょ?」
「でも、これ(10億の案件)が進まないことには、もう、どうにも進まないから」
一枠1000万円につき手続き料12万円。
10億円分の枠があるから、手続き料は全部で1200万円ということになる。
そのうち5億円分の枠、600万は親玉詐欺ネズミの大崎が用意する。
1億円分の100万円(ディスカウント料金)は、田端が用意する。
残りは、崖さんや上野さんで何とかなりませんかね?という状態。
この状況の中、いくらも用意できないのは、「ネズミの沽券にかかわる」ということなのだ。
「じゃあ、あと、100万200万の単位で必要なのか」同じように悩むふりをする寺田氏。「これって、もし、集まらなかったらどうなるんですか?」
「集まらないことはないよ、なんとかするんだから。大崎さんも必死で集めるもん。今までそうしてきたんだから、集まらないなんてことはないの」
この手の体育会系的なノリ、ほんと、嫌いだな~私、虫唾が走る。
「なんとかするから、なんとかなるんだけど、入金の日にちは伸びちゃうよってこと」
「だったら、これはエンドレスに続くってことですか?」実に的を射た質問である。
「今回のはね、終わるまでは終わらないよ。でも、期日があるから、そんなには伸ばせないでしょ?」
「その期日が過ぎちゃったらどうなっちゃうの?」
「ううん、みんな必死に頑張るから、なんとかするんじゃない」
やれやれ、答えになってないじゃん…。ネズミ脳の限界か。
期日を過ぎたらどうなるか?
そんな具体的なことは上野ネズミは知らされていないのだろう。
基本的に清算案件は、単発で行われ、何か月もかかるようにはしていない。
せいぜい、1.2か月。
今回の10億の案件も、今月末か、来月初めくらいには、誰かが金を用意して、終了となる…はずが、また、そのタイミングで別の誰かがお亡くなりになるのだろう。
崖さんも1000万くらい出している!※実在するかどうかは不明。
上野は来月から年金が入るようだ。
「私、15万だから、2か月分で30万か」
あっさり言ってのけるけど、そんなにもらえるの年金て?
これ、絶対押さえたい、押さえるべきターゲットだろ。
私のデッドラインは、上野の最初の年金入金日、10月15日に決まった。
「私が給料をつぎ込んでいるのは知らないよ、娘は。知っているのは旦那だけだよ」
やはり、娘夫婦に泣き落とし攻撃をしかけるしかないか。
娘夫婦から金を引っ張りたいが、また、詐欺だなんだって騒がれると困るから、田端と相談の上、自重しているようだ。
とにかく上野は金がほしい!
今月に限らず、毎月だけどね!
「本当は12万だけど、10万でいいって言うからさ」やった、上野さんにもディスカウントの適用が。
「10万円で、そっちの方が数字もいいし」と寺田氏、なにその理屈?
給料の支払い日は、10日だが、なるべく早くもらいたい上野は、旦那経由で娘に頼み込んで、5日に払ってもらった。
上野は、娘に頭が上がらないこと、月光電器から給与を得ているということはわかった。
「300万も400万も、私はいっぺんに出したこともあるんだよね。それで今があるんだけどさ」
なにかが琴線に触れたのだろうか、急に感傷にひたる上野だった。
今日の今日、田端に60万渡している上野。
そんな上野にこれ以上、出せる金はないのは親ネズミたちもわかっている。
それでも、なんとか出したい、10万だけでも出したい、出したがりの健気なネズミだ。
「私がね、60万用意するって言わなかったら、崖さんがその分出してたんだけどね」
そうなんだよ、オメーが欲張って、60万用意するって言わなければ、先月末には、すべて終わっていたんだよ、なんてことしてくれてんだよ、強欲ババアが。
「呑杉さんが受け取るはずだったお金だけど、その人はもう受け取れないよ。でも、大崎さんはやるんじゃない?個人的に。奥さんに、出した分くらいは」
?どういうこと?それって駄目なんじゃなかったの?個人的に渡すからいいの?今までの話はなんだったんだよ。
もうお金はいらない、いらない言いながら、なぜそれほどまでにお金に執着するんだ、このばあさんは。
お金はいらないけど、お金は必要。ネズミ語は難しい。
「今回、亡くなった人の分、10億の枠をどうにかしないと」
「3万円借りられたから、7万円足して10万円貸してもらえないかな、って電話しちゃった」
妙に女感を出す上野の話し方。
「いいですよ。Cさんに、ドルで追加分を振り込んでおくので」
「ずうずうしいけど、それ以上は無理でしょ?」←ここ大事!
「いや~、大崎さんに会わせてもらえたら…」と、寺田氏が濁すと
「大崎さんには、会わせられない」むしろ上野がきっぱり断った。「私を信じて貸してほしいの。まぁ、いいや、10万円だけでもなんとかなればね、ありがとうね」
そう告げて、そっと受話器を置く上野明美だった。
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