9月24日。
上野明美に我々の制裁が加えられるはずだった。
善意の鉄槌。
寺田氏とノムダと共謀し、なんらかの形で上野に「あなたのやっていることは詐欺だ」と意思表示する予定だった。
しかし、9月14日、上野にこのブログの存在を知られ、それまでの計画はご破算になった。
仕方ない、予定変更だ。
3人とも、せっかく、この日のために休みをとったのだ。
ネズミを巡る冒険でもしようではないか。
8時30に集合し、まずは戸谷塚に。
モスバーガーの隣りのカワチに車を停め、徒歩で近所を散策。
何年か前に来たことがあるのだが、そこまでの道のりは全く記憶にない。
確か、すぐ近くに小さな神社があったはず。
スマホの地図を見ながら、とりあえず神社の方へ。
小さな神社はあった。
そして、上野の話す戸谷塚の物件も。
第一印象は立派な邸宅。
不動産の価値は、私にはわからないが、2500万で売りに出せば、すぐに買い手は見つかりそうだ。
庭木もきれいにしている。
上諏訪の物件のように廃墟感はなく、人の住む気配もある。
もしかしたら、上野明美がいるかもしれない、万が一の期待をこめて、チャイムを押す。
電池が切れているのか、コードを切っているのか、玄関チャイムを押しても、家の中からチャイムの音が聞こえてこない。
先日、上野と会った時に乗っていた、青い車はなかったので、上野はここには今はいないのだろう。
まあいいさ、いきなりクライマックスでは面白くない。
次に向かったのは、モロ。
小学校の近く。
レクサスはなかったが、別の高級車が2台停まっていた。
普段はプリウスあたりに乗っているのだろう。
家人に会うのが目的ではないので、まだチャイムは押さない。
次は上諏訪の物件。
上野がしきりに担保担保言っていた例の物件である。
人の気配はやはり感じられない。
この家の裏が、上野の生家だとかなんとか言っていたので、訪ねてみる。
洗濯物は干してある。
チャイムを押しても、声をかけても、人は出て来なかった。
敷地をよく見ると、なるほど、南側の上野のかつての工場兼自宅と地続きになっている。
次の目的地に向かおうと車に戻ると、一台の軽自動車が上野の家に入ってきた。
とりあえず、声をかけよう、と車に近づく。
車にはアイオー信金のステッカーが貼られている。
アイオーは、月光電器のメインバンクだ。
私は、若い営業くんに声をかけた。
なにやら、10時に社長と待ち合わせをしているとのこと。
もちろん、なんのために会うのかは、聞かなかった。
しかし、金融屋と会うのなんて、金絡みのこと以外であるはずがない。
私は、営業くんに軽く事情を説明し、名刺を交換しておいた。
10時まで、あと10分、ここを離れるか、それとも残るか?
我々がとった選択肢は、もちろん月光電器の社長との対面だった。
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