もう、上野は十分にお金を出したから、これのキリがついて、次の事業からはお金だけが入ってくるようになっている…そんなあまい夢を見させてもらっている上野ネズミ。
田端は少し信用ならないが、やり手の大崎についていけば…とネズミの皮算用をする上野だった。
【以下録音内容を抜粋・加筆・訂正等】
「それが1年後か、2年後かわからないけど、それがなんとかなったら、もう、私はお金を出さなくても、その分の入ってきた分はあげるよ、って言ってくれてる」
これで上野夫婦の老後は安泰だ。
「その構想はちゃんとしている構想だからね。私たちの1億2億のはした金じゃ役に立たない」
以前話していた何十億規模の大構想のことだな。
親玉サギネズミは周到やな~。
「それが完成すれば、そこにテナントとか入るから、いくらでも家賃収入がある」
って、これ地面師の丸パクりじゃんね?
カワムラさんって言った?
「大崎さんなんか、次のことを考えているんだよね。それは私なんか、仲間には入れるレベルじゃないからね。でも、上野さんには、お礼はするよって。多分ね、そういうことをいい加減にするような人じゃないよ」詐欺師なのに?
「そうですよね~」返事に力がない、疲れてるなこの人。
「私、全部なくなっちゃった。市県民税とかさ、固定資産税とかさ、みんな滞納しちゃってさ。みんな滞納して、みんな回してたんだよ。田端さんにやっちゃったから」
「売り上げがあれば、売り上げも利益も全部田端さんにやっちゃった」
「いくら振り込んだか聞けば、本当に驚くよ」
「何百万とかの単位じゃないですもんね」
「億だよ、億」
「億持ってるのが、そごいじゃん」
「持ってはないよ。借りたのもあるし、会社の利益からも出してたし」これは旦那も旦那だな、うちのじいさんとばあさんと同じような関係性だ。
普段は上野明美が通帳を持ち歩いて、たまたま家にあった通帳を見て、社長である旦那がびっくりした。
月に1回、会計士と帳簿合わせとかしなかったのかな?
「高田さんも田端さんの話を理解して、応援して2000万出してくれたけど、何かの時、大事な時に逃げちゃうのが嫌なのよ」
危険を察知すれば、そりゃ逃げたくもなるでしょ?子ネズミなんだから。厳しい親ネズミだ。
「Cさんに、これ以上私と付き合うと、もう面倒見ないよとかいわれたんじゃない。だったら、家出ちゃえばいいじゃん」
あたしが悪いの?
「それで自分は楽をして、私に責任転嫁して、今度はCさんが私に請求でしょ?私、そういうのが嫌なの。自分でやったことは最後まで、自分の責任でやれって」今日はずいぶんと激しいな。「今まで二人で、仲間としてやってきて、そうやって逃れちゃうのは、卑怯だと思う」
「それはずるいよな~。上野さんみたいに最後までできる人はなかなかいないよ。みんな怖くなって、途中で投げ出しちゃうよ、普通」
「でも、私は自分でやったことは最後までやって、自分の尻ぬぐいは自分でするつもりでいるからさ」
「自分の信じていることをやっているだけで、大きなお世話ってことですよね」と寺田氏。
警察が来ようが、家族が反対しようが、そんなことは関係ないのだ。
「そう。でも、田端さんのところにも警察が行った、って言うけどね。お金は何に使ったって聞かれたって」
「大崎さんちには?」
「行かないよ。そこまで行かせないように、してるもん。ボロ出さないじゃん」
大きな仕事をするときは、末端が揺れる。末端が揺れても大丈夫のように、組織づくりをしておく。
賢いネズミネットワークである。
「詐欺じゃなくても組織って、そういうようにしておかないとダメでしょ?でも、詐欺の方がもっと親切だよ~。銀座のクラブまで用意してさ」
今までの配当もなし、ケチな詐欺だと何もくれないもんね。
大崎、持ち家を売って、その金を奥さんにあげた。
自分は小さいところに住んでいる。
大崎の奥さんは、大崎のしていることを知らない。
「いや~、すごいなぁ」
「すごくないでしょ?あなた月に200万ももらってるでしょ?」その設定、すっかり、忘れてた。
「でも、使う暇がないからな」
「そうでしょ、使う暇がなくて、お金があるとそう余分のものに投資しちゃうじゃん」
なるほど、余ったお金の投資先として、投資話にお金を出し始めたわけだ。
「確かに、その気持ちはわかりますよ、メタプラ買ったり、GMO買ったり…」
やれやれ。
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