8月8日。
今日は上野が言っていた、集めたお金を上のネズミに上納する日。
私はこの日の前に何かアクションをとるべきか悩んだ。
高田のばあさんに詰め寄るか？
上野に電話して心変わりを求めるか？
まぁ、すべて徒労に終わることは想像に難くなかった。
こちらが何をしようが、子ネズミたちは集めたお金を、親ネズミに上納するのだろう…。
「寺田です～」のセリフがすっかり板についたね。「Cさんが電話に出てくれなくてね～」といつもの言い訳を始める寺田氏。
それを遮るように
「その話はいいんだけど～、私の友達がね、40万、50万円くらい出してくれて」興奮気味に話す上野。話の内容がよくわからん。「それは私のグループだから、高田さんとは別で」
「それは私の分だから、高田さんの分まで、そこまでできないよ」なぜかひそひそ声で話をする上野。
自分の取り分だから、そこまでは人？ネズミとして譲れないよ、と寺田氏に対して予防線を張っているのか？
「私も、寺田さんと会ったことはないけど、寺田さんに報酬として渡す分はね、もともとないと思えばね」なぜか上野の方がリスクをとっているかのように振る舞うネズミ。「まだ余っているから寺田さん、どうですか？って」
「そんなにお金集まるでんすか？」と、暗に上野をほめる寺田氏。
「私？私なんかその前なんか、もっと集めたよ」お前は自慢するな。
「上野さん、お仕事してるの？」
「いろいろさ、言えないけど、それなりに生きてるよ」やっぱり今は、無職か。寺田さんに無職って、恥ずかしくて言えないのかもしれない。「お金が返って来たら、また連絡するね」
「でも、私はね、お金が戻っても、投資も何もしないから」
高田さんの2000万円は戻ってくる。
上野12万＋高田12万手続き料支払い済。
「ボク、また出張でトルクメニスタンに行っちゃうんで」とさらりと寺田氏。
「ト、トルクメ？どこ行っちゃうの？」寺田さんの活動範囲の広さに、上野じゃなくても目が点ですよ。
ワールドワイド、国相手の仕事…上野のばあさん、嫌いじゃないよ、その手の男。思わず応援したくなる！
最後は、すっかりいい雰囲気やん！
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