やる気エネルギーを得たのは、上野だけではなく、寺田氏も同様だった。
何せ寺田氏は、私に20,000,000円(2千万円)預けているのだから。
上野は私が寺田氏から2千万預かっていることを知っている、というより、上野との会話で私がついた嘘だ。
私と寺田氏とは、もちろん裏で口裏を合わせている。
上野は知っているにもかかわらず、知らないふりをしている。
やはり本人から直接聞いた話ではないと話に乗ってこない、他言はしないタイプのようだ。
信用第一のネズミの世界。
人格というよりは、ネットワークネズミとして、その辺の信用を大切にしているというのか?
信頼関係を得た寺田氏と上野。
今回も、チーズを得たネズミのように、上野の饒舌は止まらなかった。
【以下録音内容を抜粋・加筆・訂正等】
「せっかく寺田さんが貸すっていってくれてるのにさ」と不満タラタラな上野明美。「私のことを信じて貸すって言ってるのに(なんなのあの人?)」的な。
「Cさんには、他にもお金を預けてるんですよ」と寺田氏。
「あぁ、そうなんだ」知っているはずだが、上野はとぼけてみせる。
いや、それは本題じゃないから、関係ないよ、とでも言いたげだ。
「20日くらいには上の人に、お金が入ってきて、私たちに分けるまで、2.3日かかるから」と上野は話題を変える。「いきわたるには、それなりに時間はかかるんだけど、割り振ったときに端数が出るのよ」
その端数なり、余った分を「上野さんが欲しいなら、特別に優先してあげるから、もう少しお金集められない?」と上のネズミに言われているのだろう。
1枠1000万円につき手続き料12万円。
「泥沼さんっていうお医者さんの奥さんにそう言ったの。そしたら36万振り込んでくれたからさ」
「今まで私がやった分があって、それに対して戻ってくる枠があって、それに対する手続き料がかかるのよ」
「泥沼さんは、3年くらい前に、いっぱい貸してくれたの」
泥沼さん 総支払額 2000万円+数十万~数百万
「12万貸してくれれば、100万でかえすよ、って話」これって何?詐欺?単なる与太話?
「あとで振り込んだ金額を見せるけど、泥沼さんが36万、私が4口分48万。これを全部田端さんに送るの」←寺田さん、上野から写メもらってね!
「上野さんに聞きたいんですけど、今まで1回でも返ってきたことはあるんですか?」ド直球な失礼な質問をする寺田氏。寺田氏は、根は失敬な奴なのだ。
ないよ、というのが、寺田氏への答えなのだが、上野の側から説明すると、こういうことだと思う。
今のこれ(寺田氏とのやりとり)も一連の継続案件だから、途中でお金がどうのっていうのじゃなくて、今までやってきたことで、今やっとお金が入ってくる、戻ってくるところまできた、といった具合であろう。
長期投資において、途中で帳簿上、マイナスになることもある。
だけど、満期になったときにプラスならば、いいでしょ?
そして、それが本来の長期投資のかたちでしょうが、投資家なのに寺田さん、何もわかってないのね、プンプンと上野。
「上野さんのことは信用しているんだけどさ」いいね寺田氏、ネズミは“信用”って言葉に弱いから。「Cさんが上野さんにお金を渡してくれないからさ」
急速に仲が良くなる二人。
敵の敵は味方現象だな。
「今月いっぱいには絶対返ってくる」これテストに出るよ!「高田さんの2千万は返ってくるよ」
「高田さんの12万は、おばちゃんが出して、それくらい出してって私が言ったから」
「僕のお金の方がなくなった、っていうか、返してくれないんで、どうしようかと」寺田氏は話をこっちに持っていきたいようだ。
「いくら預けてるんですか?10万円じゃないんでしょ?」ちょっと食いついてきた上野。
「それなりに、びっくりするくらい。だから、お金を返してくれるよう、上野さんの方からも言ってほしんですよ」そしたら、戻ってきたお金は上野さんに回しますから、とでも寺田氏は、誘導したいのだろうか。
「高田さんの息子さんが出す出さないはいいの。ただ寺田さんが12万出して、月末には100万になるって、このいい話をね、寺田さん、もったいないかな、って」
上野ネズミは、本当に1000万円戻ってくると思って、寺田氏を善意で勧誘しているのかもしれない…だとしたら、この自己洗脳はたいしたもんだよ。
「ここになって、みんな出し切っちゃたでしょ?」
そりゃそうだろ、みんな素寒貧ですよ。
だから、今お金を持っている人、つまり、寺田さん、あなたにビッグチャンスが訪れているということなのです!
上野と田端との関係性。
田端照代 高崎で組合をやっている(いた)。外国人研修生を地元の企業に紹介する斡旋屋みたいなものか。中国人、マレーシア人、シンガポール?中国系の研修生が流行っていた時代だから、もう10年前かな。上野の会社、月光電器でも研修生を使っていた。
田端から、人材派遣の社長を紹介してもらった。
「私、その社長に30万すぐ貸してもらった」
なんか、うさんくさいな、田端と派遣屋の社長って裏でつながってるんじゃないのかな?
全国で手広くやって、土木から何から業種も雑多にこなしている。
スリランカでも、車を使った事業(ハイヤーのことか?)を展開している。
「スリランカの政府とさ、写真もちゃんとあるんだよ」
“権威付け”。これは、ネズミの大好物である。
もともとの始まりは何だったのか?それを寺田氏は聞き出したいのだが、今を生きるネズミたち。
そんな昔のことにはふれたくない。
「ボクが出したお金が犯罪とかに使われちゃったら、こわいじゃないですか」
上野のことは信用しているが、その上の人たちが信用できない、こわいこわいと肝の小さいことを言う寺田氏。
「田端さんも、私同様に信用に値する人間よ。一番上の人だって、あなた、名前を聞けば知らない人はいないよ。有名だよ。地元の名士だし、人格者だから、私のことを信用できるなら、その人のことを信用できないなんて、そんなのありえないから」
「寺田さんのお金は今ない。だけど、上野さんの上の人たちは信用ならないから、投資なんかしない方がいい、ってCさんに言われて」私(C)が寺田氏のお金を使い込んで、なんとか寺田氏が上野にお金を渡さなくていいように、私が画策しているのでは、と寺田氏は思っている、ふりをしている。
3人とも私に寺田氏から預かった2千万のお金はないということは知っているが、二人は知らないふりをしている、まるきりポーカーだ。
「あー言えば、こー言うから、Cさんがね、だから、ボクこわくて」
「本当は12万じゃないのよ。本当は事務費として40万50万かかるの、それを12万にしてもらっているの」
ネズミたちも、ほんと、あー言えば、こー言うな、まったく。
「税金の処理する人だって、日本に何人もいないんだから」
いちおう聞きますが、合法ですか?脱税指南の行政書士ちゃうん?違法行為だから、みんなやってないだけじゃないの??
「例えば、例えばね、大きな話、政治家とかが…」上野はしゃべりたいんだろうね。「政府レベルの事業の話って、私たち庶民にはわからないでしょ?私たちの耳まで、私たちの元まで届かないでしょ?」
単細胞ネズミなら「例えば…」といいながら、例え話ができない、本当のことをしゃべってしまう。
私の友達が…と始める相談は、実は自分のことだったりするのと同じだ。
大元の詐欺師は政治家の一族や皇室の末裔をかたる、典型的な権威付け詐欺かと思われる。
自称政府通の親玉サギネズミを応援するために、子ネズミたちがせっせとお金を上納していたのであろう。
「誰に話を聞くかだよ」と上野ネズミは正論をかます。
これはこちらの武器にもなるんじゃないんですか?
誰に話を聞くか?
そう、我々が話を聞くべき相手は、上野ではない。
田端であり、その上の大崎である。
うまい具合に上野を誘導したいものだ。
「そこは、もう締めたんだよ、締めた」
田端からの話を聞きたいという寺田氏に対して、上野は実に事務的だ。
もう、この一連の事業は締まったし、最後の換金の状況だから、誰を誰に紹介とかそういうのではない、と上野。
田端には、こちらのことは、あまり話していないようだ。
あくまで上野の枠内の話なので、誰がいくら出そうが上のネズミたちには関係ない。
そりゃそうだ、上野としては誰かに12万出してもらって、100万にして返して、残りの900万が手元に残ればいいだけの話なのだから。
そう考えると、やはり、こちらの見え方と上野からの見え方っていうのは、ずいぶん違って見える。
「今までは、私と田端さんが協力してAさん(大崎)を応援してきた。それがなんとかなったんで、お金をよこしてくれるんだけど」
「私も寺田さんももったいないなぁと思って」確かにそうだ、話が本当なら。
こちらは嘘(詐欺)だと思っている、あちらは本当だと信じている、同じことに関して話しているのに、話がかみ合うはずがない。
「言ってちゃっていいかな?Cさんに不動産とかもふくめて2000万くらい貸してるんですよ」
言っちゃっていいかな?が今年の流行語大賞である。
Cさんからお金が戻ってくれば、それは自由に使える、と暗に上野にアピールする寺田氏。
「上野さんの方から聞いてほしいなぁ、Cさんに」と、仲間意識を植え付ける寺田氏。「引き出せない理由があるのかなぁ」その理由は3人とも知っている!
株で溶かしたんだよ!!
「うちもね、テナントが2つあったけど」と話を逸らす上野。
パチンコ屋の隣のテナント物件。上物だけ所有。
かつては風俗に貸していたが、今は風営法の影響で、デリの事務所に。
2500万くらいで娘夫婦に売却。8000万くらいかけた。
「娘はね、うそだ、うそだって言って。もう、親子の縁を切っているから。もう娘には頼れない」
「お母さんの信じていることは正しかった。それを証明できればいいの。お金なんかいらない、ただそれだけを家族に証明できればいいの」
なんと健気なネズミなんだろう!うちにも同じのがいるよ!
「でも、最後のこの時は、旦那も私を信じて貸してくれたよ」う~ん、信用第一。「だって、お金が入って来たら、私ひとりじゃ使い切れないもん」甘言第二。
「Cさんだって、出してくれれば、その分、もらえるんだよ、本当は」
ふざけんなよ、糞ババア。
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