タイムリミットまで、30日。
月初の事務仕事を終え、私は次の行動に出た。
今、やるべきことは、田嶋光子との接触だ。
田嶋の情報をできるだけ事細かに集めなければいけない。
それができるのは、上野明美ただ一人である。
その上野を動かすことのできる人間は誰か?果たしているのか?
可能性があるとしたら、前橋のいこいのみずぎわ教会の牧師、溝川(ドブガワ)だ。
私は9月24日に訪れた前橋のいこいのみずぎわ教会に電話をかけた。
電話に出た。
しかし、年老いたその声は、女性のそれだった。
溝川牧師の奥さんのようだ。
今は不在とのこと。
仕方ない、待つことにしよう。
事務所で待つこと2時間。
16時に、溝川牧師から電話があった。
※録音はしたが、直接的には関係ない方なので、公開はしない
私が聞きたかったことが1つ、そして、私が言いたいことが1つあった。
1 初めの12万円は、ともかくどうしてまた30万円を貸したのか?
溝川牧師に事情やいきさつを説明したところ、先生はただただ驚くばかりだった。
何も説明がなかったので、なんのために必要なお金なのか、それは全く知らなかった、と彼は言う。
2度目に30万貸したけれど、その理由もわからなかった、けれども、貸してしまった、と彼は言う。
上野明美の熱量に負けたのだろう。
それはわからなくもない。
ただ、理由も聞かずに、その人が真剣だからという理由で、2度までも金を渡すというのは、指導者としていかがなものか。
2 上野と連絡を取って、田嶋詐欺案件の証拠を集めるように、説得してほしい
溝川牧師には、すべてを話した。
上野が関わっているのは詐欺であろうこと、そのことで警察も動き始めているということも話した。
ただ、今のままでは、詐欺で捕まるのは、田嶋光子ではない。
上野明美だ。
田嶋光子に関する証拠はなく、上野に関するそれはごまんとある。
警察が調べれば調べるほど、捕まえるべきは、証拠のそろっている上野ということになる。
上野は、田嶋を道連れにするなら、はやいとこ、自分が証拠を集める必要がある。
それをやんわりと牧師先生に告げた。
上野が詐欺事件にかかわっている、それだけでなく、自分もかかわってしまっている、溝川牧師の心中たるや、複雑な思いだろう。
上野明美、もたもたするな、捕まるのは、田嶋光子じゃなくて、上野、お前なんだからな!
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