タイムリミットまで、17日。
以前から詐欺に関しては興味のある分野だった。
しかし、今回のこのような自分事になった今、興味関心から一段階アップグレードして、「詐欺」というものを見始めた。
詐欺に関して、詳しい本というのは、あまり世に出ていない。
当たり前のことだ。
「詐欺入門」なんて本が売れるはずもない。
詐欺というのは、ほぼ、すべての人が素通りしていく分野なのだ。
この本を読んでいて、ふと自身の思い違いに気づかされた。
詐欺は親告罪ではないのだ!
AI検索によると
詐欺罪は原則として親告罪ではなく、被害者の告訴がなくても捜査・起訴される可能性がある非親告罪です。
被害者の意思に関わらず、警察や検察が独自の判断で捜査・起訴できる犯罪です。
詐欺罪は非親告罪に該当するため、被害届の提出や通報があれば、被害者の告訴がなくても捜査を開始し、逮捕に至るケースもあります。
私は、自身の思い込みと、上野明美との会話から、詐欺を親告罪と思い違いしていた。
謝罪して、訂正いたします。
申し訳ございませんでした。
そして、上野明美さん、上記の通りなので、当方が告訴しなくても、捜査・起訴される可能性はあるので、十分にご留意ください。
【以下、>は、本書より抜粋】
>①人は「非日常的な世界」に酔って通常の判断を失う。
>②人は幸福なときにもっともだまされやすい
この本の著者は、本物の詐欺師ではないはずなのだが、よく的を射た説明をしてくれている。
人がだまされるというのは、つきつめると「非日常的な幸福感」を得られると脳内で勝手に思うとき、だまされるのであろう。
よって、詐欺師は詐欺され人を、そのような状態にもっていくのが、セオリーということになる。
>詐欺師が仕事をはじめるにあたって、まず必要なのは、人が何を求めているかを察知して、そこにつけいることである。
これは、詐欺だけでなく、ビジネスでも、恋愛でもそうである。
他人を相手にする場合、つまり交渉事であるのだから、大切なのは自分ではなく、相手なのだ。
>(小口詐欺は)詐欺というより、人のいい老人を騙して強奪するような汚いやり方を手広く繰り返しただけだ。
この著者は、「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」「なりすまし詐欺」などの小口の詐欺に関しては、手厳しい。
もっと大掛かりな、大企業相手の大口詐欺が真っ当な詐欺であって、小口詐欺は「人のいい老人を騙して強奪するような汚いやり方」と切って捨てる。
タジミが上野明美をはめ、上野がどっぷりと染まっていた詐欺は、典型的な人のいい老人を騙して強奪する系の小口詐欺の繰り返しである。
>一流詐欺師の金科玉条とするところの「細部の真実性が全体の虚構を支える」のだ。
私が常々感じていたことを言語化してくれていて、実にありがたい。
タジミと話した時、そして、上野とタジミの会話を想像したとき、話の端々、話の細部には真実がちりばめられている。
九州に出張に行くと言ったタジミの言う通りのフライト予定の飛行機、大物(政治家)が絡んでいるというちょっとした証拠(写真)などなど…このような細部のリアリティーによって、全体があたかもリアルである、と錯覚しそうになってしまう。
詐欺に興味のある方は、ぜひご一読を。
>>>債権者破産の申立
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