上野明美は「1900万円」の借金を認めている。
「1900万円+利息」
これは上野にとっての債務であり、こちら(私)にとっての債権である。
もしも、上野が死んだらどうなるのか?
もう、そうなったらジエンドだな、と思っていた。
しかし、それはいささか勉強不足だった。
私の知り合いに、少々お金にだらしない性格の人がいる。
その人の父親が死んだとき、親族(彼と彼の兄)は遺産の整理をきちんとしなかった。
そもそも貧乏だった親父に受け継げるだけの資産なんてないだろう、と彼と兄はたかをくくっていた。
父親が死んだあと、きちんと相続の手続きを行わなかったのだ。
確かに、彼らの父親は貧乏だから資産はなかった。
それは事実だ。
彼らの父が死んでから2年後、父親の住んでいた市役所から督促状が届いた。
市民税の滞納である。
金のなかった彼らの父は、資産はなかったが、負債があったのだ。
死んだ者の負債はどうなるのか?
それは相続人が引き継ぐことになる。
父親の遺産を相続放棄しなかった彼と彼の兄は、父親の残した負債を市役所に返すハメになったのだ。
教訓:人が死んでも債権は消えない
そうなのだ。
仮に上野が死んでも、上野の負債は相続人に引き継がれるのである。
上野の配偶者やその子どもたちが対象であり、仮に彼らが相続放棄をすれば、上野の兄弟姉妹、そして、その子どもたちに、債務がうつるのである。
上野明美の借金は、上野の親族から取り立てる、私が死ぬまで。
これが私のこれからの半生をかけて行うことである。
あぁ、老後が楽しみだ。
>>>ジェットコースター効果
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