※これはフィクションです※
週末まで疲れを残したまま、土曜日が終わろうとしていた、22時。
上野ともかの元に、非常に胡散臭いDMが届いた。
※画像はイメージです(多分)
心当たりはないが、妙な胸騒ぎを感じる。
なんだろう。この感覚は?
このDMの相手に悪意が透けて見える。
「私には直接的ではないが、間接的に関係があること?」上野ともかは、独り言を声に出して言った。
気にしなければよいのだろうが、すごく気になる。
否が応にも気にかかって仕方ない。
私には直接関係ないが間接的に関係あることって何?
ともかの頭はパニック寸前だ。
私の家族?…お母さん?
ともかは、胸の奥がざわざわとするのを感じる。
お母さん、また何か?
また、ではない、まだ続いているの?
いや、そんな事はない、お父さんもお姉ちゃんもお母さんはもうしてないと言っていた。
信じられないけれど、信じるしかない。
私にはそれしかできないのだから。
この不審者は一体誰だろう?
何をしたいのだろう?
なぜ私のことがわかったのだろう?
自問を繰り返す上野ともか。
ともかは、自分の数種類登録しているSNSをチェックし始めた。
すると、最近ほとんど更新していないYouTubeのチャンネルに、新たな登録者がいた。
吐き気を催すような腹の底からのえづきが、ともかを襲う。
まるで、つわりのような気持ち悪さだ。
ともかのYouTubeチャンネル23番目の登録者。
名前は、かぶおぢさん。
ともかは、恐る恐るかぶおぢさんのプロフィールへ飛んだ。
そこには、みっちりと「上野明美 悪質債務者」の言葉が並んでいたのだった。
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