2025年9月13日 上野ともかの場合 懊悩

※これはフィクションです※

週末まで疲れを残したまま、土曜日が終わろうとしていた、22時。

上野ともかの元に、非常に胡散臭いDMが届いた。


※画像はイメージです(多分)


心当たりはないが、妙な胸騒ぎを感じる。

なんだろう。この感覚は?

このDMの相手に悪意が透けて見える。

「私には直接的ではないが、間接的に関係があること?」上野ともかは、独り言を声に出して言った。

気にしなければよいのだろうが、すごく気になる。

否が応にも気にかかって仕方ない。

私には直接関係ないが間接的に関係あることって何?

ともかの頭はパニック寸前だ。

私の家族?…お母さん?

ともかは、胸の奥がざわざわとするのを感じる。

お母さん、また何か?

また、ではない、まだ続いているの?

いや、そんな事はない、お父さんもお姉ちゃんもお母さんはもうしてないと言っていた。

信じられないけれど、信じるしかない。

私にはそれしかできないのだから。


この不審者は一体誰だろう?

何をしたいのだろう?

なぜ私のことがわかったのだろう?

自問を繰り返す上野ともか。

ともかは、自分の数種類登録しているSNSをチェックし始めた。

すると、最近ほとんど更新していないYouTubeのチャンネルに、新たな登録者がいた。

吐き気を催すような腹の底からのえづきが、ともかを襲う。

まるで、つわりのような気持ち悪さだ。

ともかのYouTubeチャンネル23番目の登録者。

名前は、かぶおぢさん。

ともかは、恐る恐るかぶおぢさんのプロフィールへ飛んだ。

そこには、みっちりと「上野明美 悪質債務者」の言葉が並んでいたのだった。




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